かんなみ仏の里美術館

大竹トンネル先。駐車場完備。平成24年春に開館。
【住所】田方郡函南町桑原89-1 【電話】055-948-9330
巡礼情報  【営業時間】10:00〜16:30 【休館日】火曜、年末年始
【入館料】高校生以上300円、小中学生100円
コメント  国指定重要文化財・阿弥陀如来及両脇侍像(実慶作:奈良仏師の集団「慶派」の仏師実慶作と判明し重文指定)と、作者が分かったら重文間違いなしの薬師如来坐像、大きさ、そして12体全てが揃っていて大変貴重な十二神将立像など、古来より里人の厚い信仰心によって守り伝えられてきた仏像群24体を観賞できる美術館。ちょうど、第2回企画展『函南町仁田館遺跡出土こけら経展』が2月末まで開催中だった。 (2014/1/25)
静岡県指定有形文化財の『こけら経』とは、薄い木の板(こけら)に法華経などを写経し故人の追善供養や本人の後生安楽などを祈るもの。平安時代の終わり頃から江戸時代にかけて盛んに行われ、寺院に奉納されたり川に流されたりした。まとめて発見されることは非常に珍しく、全国でも9番目に多い867枚が極めて良好な保存状態のまま、束の状態で出土した。企画展ではそのうち240枚を展示している。板は幅1.5cm・長さ22cm・厚さ0.5mmのヒノキ材。仁田館遺跡は、源頼朝の旗揚げに尽力した仁田四郎忠常の館跡と推定される遺跡で、出土された「こけら経」は板の形状、板の片面に写経することなどから15世紀のものと考えられているそうだ。
帰ろうとしたら、丁度開始時間でスタッフから誘われたので、鈴木勝彦館長の「ふるさとよもやまはなし」を聴講した。「暮らしを護る里の神さま・仏さま」と題し、美術館となりの熊野神社の塞神(さえのかみ)の曳車の話をされた。桑原という地の厚い信仰心を感じる話であった。そもそもこちらの仏像群は函南町に寄付される2008(平成20)年まで、宗派の区別なく住民により近くの薬師堂で厚く信心されてきた歴史がある。「箱根山縁起(神奈川県・箱根山神社)」によれば、桑原に小筥根山・新光寺という七堂伽藍をもつ大寺が建立された(弘仁八年・西暦817年)そうだ。薬師如来が新光寺の本尊、他のものも新光寺やその子院に関連する仏像と伝えられている。明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)の折にも、村人は仏像を別の寺へ移し、明治30年代後半になって廃仏毀釈が下火になったころ、「桑原薬師堂」を建てて仏像をこの地に戻したのだそうだ。とくに薬師如来坐像は60年に一度の御開帳を行う秘仏として、特に大切にされてきたそうだ。
実慶という名は、寿永2(1183)年に記された国宝の「運慶願経」の第八巻結縁者の中に、快慶らと並んで記されており、慶派でも名の通った仏師とみられていたが、その作例は未発見だった。幻の仏師といわれた実慶の最初の作例発見は、昭和59年に「修善寺」の本尊・大日如来で、平成5年重文指定されている。桑原の阿弥陀如来三尊像も1984(昭和59)年に作者が実慶だと判明し、1992(平成4)年に国の重要文化財に指定され“大出世”を果たしている。「慶派」は、多くの功績を築いた康慶・運慶父子から、一門の仏師たちの名前の多くに「慶」の字が付くことからそう呼ばれている。実慶は康慶の弟子で運慶と同年代と推測される。なお、卓越した技術と力強い作風の「運慶」と絵画的で繊細な作風の「快慶」が最もよく知られている。
近くの温泉 富士見館」「湯〜トピアかんなみ」「駒の湯源泉荘」「錦昌館
観光スポット
・富士宮・富士・御殿場・三島・沼津 の温泉付きホテル・旅館はこちら
・駿東のトクー!な宿泊ならこちら
地酒・特産


その他、お取り寄せグルメはこちら