熱海市営温泉
特徴 | 温泉事業を経営する市町村はごく少数だが、熱海の市営温泉の歴史は古い。昭和11年7月1日に町営温泉として事業許可を受け発足し、翌年市制施行と同時に市営温泉としての運営を開始。昭和26年には西山地区の私有温泉組合を統合するなど次第に拡充し、昭和32年には「地方公営企業法」を適用、更に昭和34年の機構改革によって公営企業部が設置され、独自の事業を司る体制が確立された。平成22年3月現在における市営源泉は61(使用源泉42、休止等源泉19)、年間954,001立方メートルが揚湯され、その約63%にあたる596,843立方メートルが1,536件に給湯されている。市営温泉の供給区域は、市街地区を中心に西山地区、小嵐地区、釜ヶ根地区、南熱海地区及び泉地区だが、この区域内に居住すること、又は家屋を所有することが温泉供給の条件となっている。 泉温については、平成22年2月に市営源泉(共有含む)で測定した42井のうち、最高温度は約94℃であり、50℃以上の高温泉が約79%を占めていることからも、全国有数の高温泉地域。(最高温度:長田湯93.5℃、最低温度:泉1号湯22.3℃) 湧出量については、平成22年2月に共有を含めた市営源泉(休止等は除く)で測定した42井のうち、70L/分以上の源泉は14井あり、20L/分以下の源泉は2井。又、熱海市全体の平均湧出量は約68L/分。熱海市の機械揚湯の方式としては、エアーリフト方式と水中ポンプ方式があり、平成22年現在ではエアーリフト方式のものが約82%を占めている。エアーリフト方式とは、圧縮空気を井戸孔へ吹き込み、温泉と空気の混合流体として地表に取り出す方法。装置が簡単であるため、広く普及しているが、空気を送り込むことにより含有物の酸化を生じ、スケール(湯の華)と呼ばれる含有物が付着し揚湯効率が悪いため、消費電力が大きいというデメリットもある。このため、スケールが付着しにくく、かつ騒音や振動の少ない水中ポンプ方式へ切り替えを進めている。(最大湧出量:泉1号湯 264.0L/分、最低湧出量:南湯河原1号湯 11.8L分) 市営源泉の最高深度は605.9mだが、近年では技術の進歩により千mを超える大深度の掘削が可能となった。千mを超える大深度まで降水が浸透するには50〜100年以上という非常に長い時間を要します。熱海の温泉は千年余の間、安定した温泉を供給する泉脈をもっているが、温泉を末永く利用するためには、無理な揚湯を行わず、涵養源となる地域の保護も必要となっている。(最高深度:第4八幡山湯 605.9m、最低深度:野村湯 109.0m) ― 平成21年度版 ― 熱海市温泉事業のあらまし 平成22年10月 発行 編集・発行 熱海市上下水道温泉部水道温泉課 協力 熱海温泉組合 より |
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泉質 | |||||||||||
効能 |
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市営来の宮源泉
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第4和田木湯 カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉) 湧出地:熱海市下多賀字桜田405-7 ■源泉名:第4和田木湯 下多賀18号 ■湧出量:47.6L/分 ■泉温:源泉44℃ ■pH:8.1 ■成分総計:1.46g/Kg ((財)静岡県生活科学検査センター )(H13.3.12) |
観光スポット |
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寺社仏閣 | 「身代り不動尊」「伊豆山神社」「来宮神社」「五所神社」「貴船神社」 | ||||||
地酒・特産 |
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